志村けんさんのコト

志村けんさんが亡くなりました。

まさかの新型コロナの影響で。

信じられません。

8月に地元の市民文化センターで公演があるはずだったんです。

チケットまだ売り出す前で、でも、売りだしたら絶対買うつもりでした。

娘が、本当に小さい頃から志村さんの大ファンで、もう初恋の人と言ってもいいほどの入れ込みようで。

志村さんが来るって話をしたら、仕事(4月から就職するからまだどんな会社か解らないのに)有休取ってでも行くからチケット取ってねと言われていて。

私もとても久しぶりだから行くつもり満々だったのに。

こんな。

まさか。

まだ信じられません。

 

2009年に志村さんの舞台「志村魂4」を初めて見に行ったときのレポートが、昔のブログのログにあったので載せます。

本当に楽しかったこの舞台。10年以上前なのに鮮明に覚えています。

この後もう2回くらい行ったと思う。

志村さんのお母様がいつも見に来ていてね。本当に可愛らしいお母さまだった。

 

独り暮らしの娘が心配です。

でも、頑張って生きなければね。彼の分まで。

彼に教わったことを、心に刻みながら。

 

2009/07/06 の記事

というわけで、昨日は『志村魂4』を観てきました。
志村けんを神のように崇めている娘が、バカ殿SPの時のCMで志村けんの舞台があると知って、どうしても行きたいというので、「じゃあ、それを今年のお誕生日プレゼントって事にしていいの?」と聞いたら、それでいいというので(笑)、必死にチケット取りました。
もっと早く知っていたら先行発売とかチャレンジできたのに、既に一般発売目前、という状況でのチケット取りだったので、チケット販売当日、パパと二人で必死にネットと電話で応戦したのですが、取れず。
10時から販売だったところ、11時過ぎに偶然パパがかけた電話がつながって、無事取る事ができました。
そんなぎりぎりで取れた割には、前から7番目ほぼ中央というベストな席で。
本当に本当に娘は凄い楽しみにしていたので、行けてよかったです。

昨日は、遅刻すると困るので、早めに、と思って、13時に家を出たら、東名が割と空いていて、すんなり15時前には到着。
土地勘も無く、やる事も準備していなかったので、ぶらぶらしたり、ちょっと喫茶店でお茶したりしつつ時間をつぶしました。(開場17:30)
会場の入っているビルに一歩踏み入れると凄く甘い匂いが充満していて、何かと思ったんですが、フロアに所狭しと並べられたお祝いのお花のものでした。本物の花の香り。物凄かった。
開場時間になって、とりあえず会場に入る。席を確保した後、売店を見ると、娘が携帯ストラップを欲しがる。でも1個1500円。まあ、妥当なんだけど、デザインがいまいちでどうするか悩む。
すると今度は娘がバカ殿のDVD-BOXを発見。欲しがる。7980円。高いよ(爆)
結局、借りた事があるヤツだったので、なんとかなだめて今回は見送り。
っていうか、Amazonとかでもっと安く買えそうだったから・・(^^;
まあ、その辺は適当に。
結局パンフレットだけ購入しました。

時間ちょっと押していよいよ開演。
もう、本当にこのまま笑って死ぬんじゃないかと思うほど笑いました。
第一幕はバカ殿と小コント集。
バカ殿は、本当にテレビで観てるまんまというか。定番コントをちゃんと全部入れてくれて(入浴シーンとか、爺いじりとか。)めちゃくちゃ面白かったです。
アドリブも凄いらしくて、演者たちも途中で噴出したり、上手くコメントができなくて素に戻ったりして、どこまでがコントだかさっぱり解らない状態。
そして小コント集も、ドリフの大爆笑でやってるようなネタばかりなんだけど、やっぱり生は面白い!
貴重だったのは、クワマンのトランペットが久しぶりに聞けたって事ですね。
昔いいともかなんかでやってたような、トランペット吹いたまましゃべるやつが凄い面白かった。
実力は確かだし、曲も凄く素敵でした。
他のコントもさすが志村けん!って感じで、もう彼が出てくるだけで面白いのに、その後もちゃんと期待以上のコントやってくれるし。
あとはコント間に舞台袖とかでやる細かいネタも面白かった。女性シンガーの歌の上手さに驚愕した。とにかく志村さんだけじゃなくて、他の出てる方たちがみんな凄い実力者だと思う。
ダチョウ倶楽部に対する見方は完全に変りますね。特に上島さん。
上手くいじってもらえてるからってのもあるんだけど、本当に面白くて。志村さんと対等に演技しているのが凄い!

一幕が終わって、25分の休憩の後、第二幕。
第二幕は志村さんの三味線と松竹新喜劇でした。
まず三味線。思った以上に上手かった!
っていうか、カッコイイ。真面目な志村さん!
でも、そこはさすが!と言っていいように、照明で遊んだりして、途中笑わせるし、最後ビックリするほど可笑しいオチがあって!!!
もうほんと凄い人だと思いました。
そして新喜劇。
私、新喜劇ってまったく見たことが無かったので、こういうものかーと思ってじっくり見てしまった。
ちょっと子供たちには退屈かな?と思ったんだけど、それでも途中途中に入る笑い要素にちゃんと食いついて。
でも、今回最大の笑いどころは、上島さん痛恨の台詞ミスでした。もうほんと笑った。
テレビのお笑い番組のひな壇の人みたいに、思わず立ち上がって手を叩いて笑っちゃった。ほぼ客席全員がそんな状況で。
そして最後におまけまでついてて。ちゃんとカーテンコールも答えてくれたし。
面白かったー。いやー、いいですねー、お笑いの舞台って。
多分10年分くらい3時間で笑わせてもらいました。

子ども達も大満足でした。パパも面白かったって言ってた。
これ、癖になるわー。既に来年もやったら絶対行こうと、家族全員で決めました。貯金しなきゃ!

ところで、第一幕、バカ殿の中でもミニコント満載だったし、コント集では、志村さんがいろんな役になって出てきたんだけど、8割近く娘が志村さんが出てきただけで「これは○○のコントだ!」って解ってて驚いた!
志村さんがやる役どころをほとんど把握してるんですよ、あの子!!
すげぇ。真のファンだ!っていうか、既にオタクなんじゃないだろうか。
ほんと、目をキラキラ輝かせて、凄い嬉しそうでした。連れてきて良かった。
多分ディズニーランドより喜んでたと思う。ま、ディズニーランド入園料よりこの舞台のチケットの方が高いんだけど(爆)
あと、最初に客いじりをして、いきなり志村さんが客席に下りて、前の席の人と握手したりしていたんだけど、帰りの車の中で、ぼそっと娘が「握手できた人、羨ましいな・・」とつぶやいていました。
うん、気持はわかるよ(笑)

でも、そんななっちを見て、凄い羨ましかったです。
いいなぁ。好きな人の舞台を生で見られるなんて!
私も生オードリーが見たい!!
・・・とか思って、家に着いてからネットサーフィンしてたら、今、一番生で見たいお笑いのライブは?というアンケートでオードリーが1位だったと聞いて・・・。
こりゃ、当分チケット取れそうも無いですわ。トホホ。

長々とだらだら書いてしまいました。読みにくくてすんません。
ほんと楽しかったです!志村さん、そして団員の皆さん、素晴らしい時間をどうもありがとう!!

 

 

まあ、オードリーの件は置いといてw

自分で読み返してみたら、3時間で10年分笑ったって書いてあって、その10年がもう経ってるんだから、今年やっぱり見に行かねばいけなかったんだよ志村さん。どうして…。

 

ご冥福をお祈りします。

今まで本当に本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

天国で、お母さまとまた楽しく暮らしてね。

 

・・・久々の投稿がこんなことになってしまった…。

 

不登校中の現実(不登校生徒の親としての話:その1)

どのようにうちの子が不登校になったか、など詳しく書こうと思ったけどそれやってると全然進まないので、書きたいことだけ書くことにします。

 

不登校を決めた時、我が家で娘と約束をしました。

1.朝ごはんは必ず一緒に食べる事

2.昼間はできるだけ起きてる事。できれば学校の時間割通りに勉強をする事

3.雨の日は難しいかもしれないけど、1日に1度は必ず外に出る事

4.夜は必ず寝る事

私は、不登校になって、彼女が引きこもりになるのが一番怖かったのです。

 

学校は、教室には入らないけれど、週に2回、カウンセラーの先生が来る時は登校して、カウンセリングを受けることになりました。これで、一応この日は出席とみなされます。

カウンセラーの先生は、地域ボランティアの女性の方でしたが、たわいのない話を真剣に聞いてくれる人で、この方に関してはとても感謝しています。

正直、担任よりも全然話を聞いてくれていました。

担任の(娘に対しての態度の)お粗末さに関してはまた後日。

 

私は、本当は、娘に積極的に外に出て欲しかった。

我が家は共働きなので、不登校になると一人で家にいる時間が増えます。

そんな家に一人でいたって、絶対気持ちが改善する事は無いと思っていたからです。

できれば、アルバイトだったりとか、ボランティアだったりとか。

まあ、それはハードルが高くて無理だったと思いますが、例えば、市立図書館に行くとか(娘は読書が好きなので、図書館だったらいいかなと思っていました)

 

しかし、不登校の間に中学校から言われたのは、

「お母さん、平日の昼間、できるだけ一人で外出させないでください。

補導されますから」

でした。

 

まあ、普通に考えたらそうです。平日昼間に中学生がふらふらしていたら、補導されるのは当たり前かもしれません。

でも、それを言われたら家にいるしかないです。

引きこもり待ったなしです。

 

結局、娘には、町内を1周するくらいは大丈夫だから、と言って、昼間お散歩をさせました。

私は、娘が不登校になったことを周囲に隠すことをしませんでした。彼女が意思を持って決めた事ですので、何も恥ずかしくないと思いました。

なので、近所の方たちも理解してくれたようで、「今日は〇〇ちゃんのお婆ちゃんとお話をした」とか「〇〇さんちの家の猫をなでた」とか話してくれました。

近所の方たちが、どう思っていたかは分かりませんが、寛大に見守ってくれたことは今でも感謝しています。

 

不登校の生徒が増えている現在。

もちろん、昼間にふらふらしている子に声をかけるのは重要だと思います。

でも、学校は「来たくなければ来なくてもいい」と公言しているのであれば、昔のように「昼間に出歩いている子供=不良」という考えをどうにかして、それなりに自由を与えてあげた方がいいのではないかと、切実に思いました。

 

ちなみに、娘は不登校になって、学校に通っていたころより、生き生きした生活を送っていました。

私が夕方家に帰ると、娘が夕飯を作って待っていてくれるようになりました。

もちろん毎日ではありませんが、とても嬉しかったです。昼ごはんも色々工夫して作ったりしているようでした。

 

これはこれでいいのかな、と、思い始めてはいました。

でも、やっぱり、「学校に行かないとダメ」という固定概念は、いつまで経っても、心のすみっこから離れることはありませんでした。

私も、娘も。 

娘がバイトを辞めた話

娘がバイトを辞めました。

3年前から続いていて、来月から4年目にはいるところでした。

初めてのバイト先で、意外と性に合ってたらしく、長続きしたのに、突然辞めました。

 

辞めた日も朝11時からシフトが入っていたのに、10時頃になって、「行きたくない。」と言い、「あなたが行かないと、バイト先人がいなくて大変なんじゃない?」って言っても、「それでもいい。もう辞めたい」と。

まあ、前々からちょっとそんな話はしてたので、「じゃあ、辞めるって連絡しなさい」と言ったら、「LINEでいいよね。なんて書こう?」と。

え?今時の子は、バイトのドタキャンや辞めるをLINEでするの??

と驚いたのですが、本人がそれでいいと言って聞かないので、「じゃあ、『精神的に辛いので今日バイト休みます。そしてもう辞めたいです。』って書けば?」って言ったら、本当にそう書いたらしい(笑)

 

そんなに責任感の無い子じゃないんです。

むしろ、責任感の塊のような子なんです。

なのに、なぜそんなことになってしまったか。

 

原因はどうやら、店長のパワハラらしい。

 

バイト先は飲食系だったのですが、会社自体が実は地元では有名なブラック会社で、娘が働いていた間も、店長が4回くらい変わっています。社員も鬱になったり突然失踪したり…。まあとにかく、社員さんの勤務年数が極端に短い。そしてほとんどバイトで回している。

バイトは特に余計な研修とかもなく、働いただけお金もらえてたから、娘は気軽に働いていたんです。それでも、まあ、話を聞いてると、「は?それ社員じゃないと無理じゃね?」みたいな仕事までさせられてる感じはありました。まあ、本人は問題なくこなせてたので、気にならないみたいでしたけど。

 

今の店長は今年の1月頃から入った人なのですが、最初はとても仲良くやっていました。

娘は、勉強はできないけど仕事はできるタイプで、接客態度もとても良いので、いつも褒められていました。私もたまに客として食事に行くと、店長がサービスしてくれたりするくらい仲良くやっていました。

 

おかしくなったのはGW明け頃から。

慢性的な人手不足のため、店長が、自分の嫁をバイトに雇ったんです。

その辺りからなんか変になってきた、と娘は言います。

店長の嫁、絶秒に仕事が出来ない上に、年下から教わるのは嫌みたいで、娘に仕事のやり方を聞いてこないで、全部店長に聞く。

店長は他にも仕事があるので、うちの娘に聞くように言うとその嫁が店長に「あの子は教えてくれない」というらしい。

そして自分のミスをすべて娘のせいにしだしたらしい。

それを店長も鵜呑みにする(自分の嫁の味方に立つのは、まあ、当たり前なんでしょうね。)

娘はそういう行為をする女も、そういう行為をする女に翻弄される男も大嫌いなので(笑)、店長に何か聞かれてもぶっきらぼうに返事をしたりするようになったらしい。

なので余計に店長に嫌われ…

というのを繰り返し、そして今に至ったようだ。

 

正直、娘はその店の看板娘になりつつあるくらい、客からも好かれていたし、本当に仕事も出来た。高校生バイトは普通しないような内部の仕事まで任されていた。

店の事も結構好きだったし、学校を休んでもバイトには出るような子だった。

お金が欲しくて、扶養ギリギリまで働いていて、下手するとその店に棲むんじゃないの?ってくらいその店にハマっていたのに・・・。

こんな最後なんて。

 

まあ、本人は辞めてさっぱりしているからいいんだけど。

(既に新しいバイト先探して応募して、面接の日まで決まっているらしいw)

 

店長からは、ドタキャンした日の午後3時頃に「解りました。それで、いつ辞めますか?」とだけのLINEの返事が来たらしい。

「今日で辞めます」と答えたようです。めでたしめでたし。

 

ちゃんとは聞いていないけど、嫁がやった小さなミスを「お前がやったのか?」と聞かれたり、挙句の果てに、店内ですれ違う度に小声で悪口言われたり舌打ちされたりしていたらしい。(多分親には最低限の事しか話してないと思うので、もっとひどい事もされてるんじゃないかと勝手に推測中)

そんなところでよく頑張ったよ。お疲れ様。次のバイト先は変な人いないといいね。

 

来年の3月で卒業、そのまま就職するので、どうせ長くてもあと半年で辞める事にはなってる店でした。好きだったバイトの先輩たちもみんな辞めてしまったし、本人は全く未練は無いようなので、まあ、タイミング的には良かったのかな。

ただ、終わりよければすべてよしって言うし、「今までお世話になりました。ありがとう!」って皆に見送られるような終わり方にしてあげたかったなぁ・・・。

 

あ、ちなみにその店長、パワハラ上司で有名なようです。

気に入った子には凄く良く接するけど、気に入らなくなるとひどい扱いになるんだとか。

娘は最初はとても気に入られていたんですけどねぇ・・・。

 

 私は、店長にやられたことを全部本部に言えって言ったんだけど、それさえ面倒くさいとか言っていた。

ただ、店長のパワハラに遭ってるのは娘だけじゃないはずだから、言った方が、後々バイトの子たちの為になると思うんだけど…。

まあ、下手に波風立てて、また娘が嫌な思いするよりはいいかな。店長との会話を録音してたわけでもないから、証拠も無いし…。

 

ま、こういうのもバイトをしたことで得られた経験と思えば。

そして、今後にこの経験を生かしていただければ。

 

まあ、なんだかんだでお世話になりました(店長にではなく、その店に。)

パワハラする上司がいるって言う事実を知った事も含め、食器の洗い方、食材の切り方、客との接し方、掃除の仕方、などなど、本当に得たものが多いと思います。

これからは就職活動本番だし。

卒業したら独り暮らしが待っているし。

これからも色々あると思うけど、頑張って生き抜いてください。

期待してます(笑)

 

さらっと。(不登校生徒の親としての話:その0)

「子供が、『学校行きたくない』って言ったらどうしますか?」という問いについての考えを書きたくて、このブログを始めたようなものなんだけど、ブログ始めてからこの話題書こうとして何回も挫折しています(笑)

 

で、思った。いっぺんに全部書こうと思うからダメなんだと。

 

そして、自分の意見、多分周りと違うから、穏便に・・・とか思いながら書こうとしてるからダメなんだろうと。

 

で、少しずつ書こうと思います。

 

 

娘が「学校に行きたくない」と言い出したのは中学2年の2月の事でした。

前々から学校が嫌いなのは知っていたし、朝お腹痛くなったり気持ち悪くなったりして休むことが結構多かったから、多少警戒はしていました。

でも、まさか本当に不登校になると思いませんでした。

 

「学校に行きたくない」と自分の子供に言われたら、あなたはどう答えますか?

最近、正解と言われているのは「行きたくないなら行かなくていいよ」です。

でも、あなたはそれが言えますか?

私は言えませんでした。

娘に「気持ち悪い。朝から吐きそう。学校行きたくない。」と言われたのは、定期テストの朝でした。

私は「吐いてでも行け」

と言いました。

その日から娘は学校に行かなくなりました。

「行かなくていいよ」と言ったのは夫でした。

でも、私は「行かなくていい」とは言えませんでした。

だって、「行かなくていい」と思えなかったから。

それを言ったら嘘になるからです。

そんな嘘つきたくなかった。

私の中では凄い葛藤がありました。

そんな私に、夫が「このままだとあの子死ぬよ」と言ったんです。

いや、そんな大げさな!?と思ったけど、確かにそうなる可能性はあったと思います。

それで、とりあえず私はしぶしぶ不登校を了承した、という形になりました。

 

ちょっとあまりに突然すぎて、心の準備ができてなかったのもありました。

まあでも、結果的に、うちの子は不登校になってよかったし、私も、あの時、最初から「行かなくていい」と言わなくて良かったし、夫が「行かなくていい」と言ってくれて良かったんだと思います。我が家のバランス的に。

 

さて、あなたならどうしてました?

あなたの家庭だったら、どうなってました?

 

・・・と、まあ、我が家の経験談と私の気持ちと今の娘の状況とかを踏まえながら、この件をまとめて行こうと思います。

 

今日はここまで。

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」感想など(ネタバレなし)

昨日、 「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」を見てきました。
京都アニメーション制作の映画で、あの事件の後初めて公開されるものということで、変な注目を集めてしまったこの映画。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は元々はTVアニメで、2018年1月~3か月にわたって放送されました。
とにかく美しい作画、世界観、丁寧な描写、そして深くて心に響く内容。どれもこれも素晴らしくて、我が家は家族全員であっという間にヴァイオレットちゃんのとりこに。(表題の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は一人の少女の名前です。)
ほぼ一話完結の内容でしたが、毎週泣いたり笑ったり、何度も見直したりして、夢中で見ていました。

 

劇場版が決定したと聞いたときは本当にうれしかったです。あの美しい世界を、ヴァイオレットちゃんをスクリーンで見られるなんて!と思いました。
実は情報不足で、この「外伝」の公開に関しては、つい最近知りました。来年1月公開予定だった完全新作の方の情報しか知らなかったのです。
他のアニメ映画を見に行った時にこの映画のCMが入り、娘と「絶対見に行こうね!」と約束していました。

 

そしてあの事故。

 

その後、京アニ制作で公開予定されていた色々な劇場版が無期限延期や公開中止になる中、この外伝だけは予定通り公開されるということで、本当に楽しみにしていました。
後から知ったのですが、この映画、事件の前日に完成したそうです。

 

6日(金)に封切られたのですが、ツイッターなどで見る限り、東京の大きな映画館では映画館のロビーにマスコミが殺到し、鑑賞後の客を捕まえてインタビューを強引にしていたようで、しかも、映画の内容ではなく事件のことなどを聞かれるのがほとんどらしく、Yahoo!のニュースでも取り上げていて「(事件の件を思って)涙する観客も多かったようだ」などと書いてあり、純粋な「ヴァイオレットエヴァーガーデン」ファンの1人としてとてもイライラしました。
犠牲にあった方たちも、そんな評価されたくなかっただろうに…。

 

それでもやっぱりこの作品が好きだし、公開も3週間限定(これは事件の前から決まっていたこと)でしたし、とにかく早く見たかったので、昨日見に行ってきました。
田舎なので、上映する映画館までは車で1時間半。
がんばって行ってきました。

劇場はこんな田舎なのにほぼ満席でした。ネット予約しといてよかった。

 

映画の感想ですが。
とてもよかった。1時間半という短い映画でしたが、5時間くらいの長編映画を見たような気持ち。そのうち2/3は泣いていた気がする(笑)
TVアニメシリーズの時の雰囲気そのまま、ヴァイオレットちゃんとその仲間たちに出会えたことに本当に感動しました。
その時代、その時代にあるどうしようもない風潮、それに逆らったり、逆に流されたりしながら、とにかく生きていく人たち。
その中で救える命、救えない命。人とかかわることの大切さ、決断することの難しさ、本当に短い時間なのに、そういうのをすべて教えてくれる。
嫌味や上から目線ではなく、本当にその世界の中で、ただ、淡々と幸せを見つける人たちの、ほんの小さな物語。

 

本当に、世界中の人に見てほしい映画でした。
ただ、やはり、「外伝」だけあって、TVシリーズを見ていない人にはなかなかに難しい基本設定を、ちゃんと説明していない部分が多くあり、それを、まあ、知らなくてもたぶん感動できるとは思うけど、是非、アニメシリーズを一度全部見てから映画を見てほしいと思いました。
逆に言えば、アニメシリーズを見て感動できない場合は、劇場版見る必要ないですw

TVアニメ版知らないけどこの映画見に行くって人は、少なくとも公式サイトのイントロダクションストーリーをざっくり読んでから行ってください。きっと感動が2倍になります。

 

この映画館、大きな娯楽商業施設の中に入っていて、普段は映画の後、娘とその施設内のおしゃれなカフェに行って感想を語り合ったり、ゲームセンターで遊んだりして帰るのですが、今回は本当にそういう気持ちになれず、二人ですぐに車に乗って帰りました。
車の中で少し話しましたが、なんというか、お互いに感想を共有するというような話ではなく、自分の中でずっと考えて、余韻に浸る、というような内容でした。
本当に素晴らしかった。素敵な映画を作ってくれてありがとうございました。

 

最後に、少し事件に絡めた話を。
この映画のEDクレジットに、犠牲者の方の名前全員が入るというのは事前に知っていました。
それに関する賛否両論の意見も見ていました。
私も、別にそんなにする必要ないんじゃないの?とは思っていました。
実際のクレジットは、事件に触れず、ただ「制作に携わった人」という感じで流れました。
私は全員のお名前を知っていたわけではありませんが、有名な監督さんの名前が出てきたので、あ、この部分がそうなんだ。と解りましたが、知らない方が見たら、ただのたくさん流れるクレジットの1部でしかなかったと思います。
しかし、そのクレジットは本当にあって良かった。この素晴らしい作品のクレジットに名前が残るなんて、本当に光栄なことだと思います。
そんなことで、あの事件の悲惨さが消えるわけではなく、ただ悲しみが募るだけだとは思いますが、それでも、やはりこのクレジットはあって良かったなと思いました。
クレジットとして流されたら、その人数の多さに衝撃を受けました。
心よりご冥福をお祈りします。
それと、来年1月に公開されるはずだった、「ヴァイオレットエヴァーガーデン」の完全新作劇場版が公開延期になったのは知っていましたが、映画の最後、ED後にこの映画のCMが流れ、公開予定日が入っていたところが「鋭意制作中」となっていたことに、とてもとてもうれしくなりました。
ファンは何年でも待っています。
京アニの再建を、そしてこの劇場版の公開を。
心からそう思いました。

 

www.violet-evergarden.jp

「家族」を考えてみた

先週は、職場がほぼ夏休みでした。(金曜日から出勤しましたw)
夏休み中、特に目立って何かをしたわけではなく、それなりに大きな行事は、兄弟とサシで飲んだことと、子供たちと美術館に行ったことくらいでした。

 

美術館の話はまた今度で、今回は兄弟と飲んだ話。

 

私には姉と兄がいます。
姉と兄は年子で、私だけ4歳ほど離れています。姉が長子。
子供の頃は、祖父・祖母も含め、7人で暮らしていました。
正確な構造は違うけれど、ちょうどサザエさん一家のような家でした。
厳格な祖父、優しくてなんでも知っている祖母。
おっちょこちょいでとにかく明るく元気な母。
仕事熱心だけど、家庭もちゃんと考えてくれる父。
しっかり者の姉、お調子者だけど頭の切れる兄。そして末っ子の私。
絵に描いたような幸せな家族。だったと思います。
いや、確かに幸せでした。なんの不自由も無く暮らしていました。

 

私は、そんな家族に憧れ、自分もそういう楽しい家族を作りたいと思って結婚しました。
でも現実はなかなか厳しかった。考え方が甘かったのか、結構な感じで家庭崩壊寸前な事件が何度も起きました。
今もギリギリのところでなんとか「家族」という体裁が整っているような気がします。
誰かが一か所崩すと音を立てて全部崩れるんじゃないかという気がしています。

 

 

今回は、兄弟3人だけで集合しました。実家の父はお留守番してもらって、3人で居酒屋。
正直、兄弟3人だけで集まって飲んだのは、生まれて初めてじゃないでしょうか。
議題は、今後の実家と独り暮らしの父の事。
私の実家は、今では珍しく、誰かが必ず後を継がなければいけない家業があり、今は父が一人でその家業を守っています。
大きな行事がある度に兄が手伝いに行っています。
兄弟3人とも結婚し、私も姉も嫁いだので、兄が家を継ぎ、兄嫁が家を支える、という形で上手くまとまったと思っていました。
これで実家は安泰だ。と。

しかしここで大きな誤算。そんな家業のある家だと解って嫁に来たはずの兄嫁がなかなかに実家に近づこうとしない(笑)
私は、下手に小姑が口をはさんだりしたら兄嫁が嫌な思いをするだろうと思って少し遠慮していたのですが、ちょっと現在そういう訳にもいかない状態で。
一応兄にちゃんと話を通してからお手伝いをするかどうかを決めようと思っていました。

まあ、結果、私も今度からなるべく実家の手伝いに積極的に参加する事になりました(笑) めんどくさ!www
まあ仕方ない。ガンバルゾ!!

 

父はもう高齢(もうすぐ80歳)で、なかなかに一人暮らしが辛そうで。その辺のケアもどうにかしないとね、という事になりました。
まあ、一番近くに住んでいるのが私なので、私ができるだけ父の様子を見に行く事になりそうです。でも、今の状態は、私の家より父が一人で暮らしている実家の方が数倍きちんと整頓されているのよねー。私が見習わなければ(爆)

 

そんな話をしながら、それ以外の話もしながら、私はぼーっと自分が子供の頃の事を思い出していました。
上に書いたような「サザエさん一家のような、絵に描いたような幸せな家族」だったはずだけど、よく考えると、そういえば、
深夜に泥酔して帰ってきた父が大騒ぎしたり
母がヒステリックに怒ったり
祖母が何かと祖父の悪口を言っていたり
姉が突然いなくなりそうになったり(私は彼女はいつか失踪するんじゃないかと思っていたw)
兄も何度も親が学校に呼び出されたり…。
私が思っていたより、他の家族もみんな色々何かに不満を持ち、それを我慢して「家族」をしていたのかなぁなんて思い始めました。
私自身も、そういえば、中学くらいの時に、親に「うちの家族はおかしい!こんなの家族じゃない!」とか言ってものすごい怒られたりしたことを思い出しました(笑)
中学の時、家が嫌いで、家に帰るのが凄い嫌で、部活が無くても無駄に学校に残って友達と話したり夕焼け見てたりしたなぁw

あんなに幸せだった思い出しかない、家族みんな仲良しで超楽しい家庭だと思い込んでいた実家の生活。
よく考えたら、やっぱり家族全員、みんな少しずつ不満を持っていて、みんな少しずつ我慢していて、みんな少しずつ不幸せで、でもそれじゃダメだとみんな頑張って「家族」を作っていたんじゃないかなと、今になって気づいた気がします。

そう考えると、私の今の生活、まんざらでもないんじゃないかな。
娘も息子も、そしてダンナも、あと、私も。
少しずつみんなに不満があり、でも色々我慢していて、だけど時々我慢できなくて爆発したり、泣いたり笑ったり家を出たいと思ったり、不幸せだと思ったり。
でも、そんな事があってもやっぱりみんなで食べるご飯は美味しくて、同じものを見て綺麗って思ったり、同じ事で大声で笑ったり、または泣いたり。そういうのがいつでもできる「家族」がいるのは悪くない。
「家庭崩壊寸前」って思っていたけれど、「寸前」で止まれているのはまだみんなが努力して「家族」を保とうと思えているということ。それって多分、「家族」を形成する中で、一番大事な事なんじゃないかな。
だって、家族だって、結局はみんな他人なのだから。

 

「我慢する」とか「がんばる」とかを昔ほど美徳では無くなっているけれど。
多分、「家族」は年月が経てば勝手に無くなっていくもの。子供は巣立つし親は死んでいくし。
そしてまた新しい「家族」ができる。
同じメンバーで「家族」をできるのは、実はものすごく短い時間なのかもしれない。
でも、その時間はものすごく重要で幸せで何よりも代えがたいものになっていくんだろうなぁと思いました。

まあ、それでもダメなら別れるのも1つの手だよね!それのが幸せなことだっていくらだってあるよね!!!

 

相変わらず書き方が下手で、私が思っている事が上手く伝わらないかもしれない。
でも、伝わってくれたらいいなぁw

結論としては「今幸せみたい」って事です。(ノロケ?)

将来の不安は多々あって実は全然解決してないけど、まあ、地道に頑張るしかないっすね。
とりあえず私ができる事をなんとかやって生きて行こうと思いました。

 

自分の職場と比較してみた(笑)

芸能界のお家騒動、なかなかに騒がしいですね。

誰が悪いとか、何が問題とかそういうの抜きにして、今ざわざわしている2社とうちの職場を比較して、思ったことをつらつら書いてみようかと思います。

あ、あくまで主観と妄想です。

 

ちなみに私は某大学の助手です。芸能界に比べたらそれほどでも無いけど、まあ、ちょっと特殊ではあります。

 

比較したいのは、一応伏せますが、Y興業とJ事務所です。

 

とりあえず、この2社の人材構成とうちの職場の構成を比較してみました。

 

My職場 学長・理事 教授・准教授 助手・秘書 事務系職員
Y興業 会長・社長 芸人 マネージャー 事務員
J事務所 Jさん一族 アイドル マネージャー 事務員

 

こんな感じかしら。

ちなみに、うちの職場で言う「学生」が2社でいう「ファン&お客様」って事かなぁと思っています。

 

そう考えてみると、俄然今回の騒動が解りやすくなります。

まずY興業、元マネージャーをやっていた人が会長・社長に上り詰めるというのが凄い。

うちの職場では絶対ありえない。私が学長になるって事ですよね。ないない(笑)

学長は、教授がなる事に決まっています。(多分)

そう考えると、J事務所に近い気がします。Jさんから、実質Tっきーになったわけですから。(この辺語弊あるでしょうけど、細かいところにつっこまないでください)

 

どの程度、上層部に色々な権限があるかは分かりませんが、やはり、その企業で一番表に立っている人たちが、上層部に入る方がいいに決まっています。

上で決めなければならない事が多いからです。人事にしても、経営に関しても、主役である人たちが上手く立ち回れるようにするには、その立場を経験した人の方が絶対いい。

Y興業の構造は、ここが失敗しているんだと思います。

だから今回の件、芸人が社長に向かって「いつからそんな偉くなったんや」とか言えちゃう。正直この言葉が私は今回の件で一番いらっとしました。

 

J事務所がTっきーを擁した時、本当にビックリしたけど、よくよく考えるとすごい正しい判断だったと思います。

でも、芸人は生涯芸人でいたいんでしょうね。その辺がなかなかに難しいのかも。

 

J事務所に関しては今後も大丈夫な気がしますが、Y興業は、できれば第三者の経営関係のプロの助言をもらいながら経営体系を見直す必要がありそうですね。

それと、別に、芸人たちは労働組合を作ればいいんだと思います。それまでは勝手にギャーギャー言わない方がいいよw。何言ってもマイナスイメージになるから。

社長・会長を替えただけだと多分変わらないよ。それより社長・会長は続投で、下のシステムを変える方が賢明だと思います。

 

と、偉そうに言いましたが、本当に素人の1意見です。こんなのブログで発信してもいいのかな(笑)

 

私情を挟むとしたら、亮さんが少しでも救われますように(笑)