「家族」を考えてみた

先週は、職場がほぼ夏休みでした。(金曜日から出勤しましたw)
夏休み中、特に目立って何かをしたわけではなく、それなりに大きな行事は、兄弟とサシで飲んだことと、子供たちと美術館に行ったことくらいでした。

 

美術館の話はまた今度で、今回は兄弟と飲んだ話。

 

私には姉と兄がいます。
姉と兄は年子で、私だけ4歳ほど離れています。姉が長子。
子供の頃は、祖父・祖母も含め、7人で暮らしていました。
正確な構造は違うけれど、ちょうどサザエさん一家のような家でした。
厳格な祖父、優しくてなんでも知っている祖母。
おっちょこちょいでとにかく明るく元気な母。
仕事熱心だけど、家庭もちゃんと考えてくれる父。
しっかり者の姉、お調子者だけど頭の切れる兄。そして末っ子の私。
絵に描いたような幸せな家族。だったと思います。
いや、確かに幸せでした。なんの不自由も無く暮らしていました。

 

私は、そんな家族に憧れ、自分もそういう楽しい家族を作りたいと思って結婚しました。
でも現実はなかなか厳しかった。考え方が甘かったのか、結構な感じで家庭崩壊寸前な事件が何度も起きました。
今もギリギリのところでなんとか「家族」という体裁が整っているような気がします。
誰かが一か所崩すと音を立てて全部崩れるんじゃないかという気がしています。

 

 

今回は、兄弟3人だけで集合しました。実家の父はお留守番してもらって、3人で居酒屋。
正直、兄弟3人だけで集まって飲んだのは、生まれて初めてじゃないでしょうか。
議題は、今後の実家と独り暮らしの父の事。
私の実家は、今では珍しく、誰かが必ず後を継がなければいけない家業があり、今は父が一人でその家業を守っています。
大きな行事がある度に兄が手伝いに行っています。
兄弟3人とも結婚し、私も姉も嫁いだので、兄が家を継ぎ、兄嫁が家を支える、という形で上手くまとまったと思っていました。
これで実家は安泰だ。と。

しかしここで大きな誤算。そんな家業のある家だと解って嫁に来たはずの兄嫁がなかなかに実家に近づこうとしない(笑)
私は、下手に小姑が口をはさんだりしたら兄嫁が嫌な思いをするだろうと思って少し遠慮していたのですが、ちょっと現在そういう訳にもいかない状態で。
一応兄にちゃんと話を通してからお手伝いをするかどうかを決めようと思っていました。

まあ、結果、私も今度からなるべく実家の手伝いに積極的に参加する事になりました(笑) めんどくさ!www
まあ仕方ない。ガンバルゾ!!

 

父はもう高齢(もうすぐ80歳)で、なかなかに一人暮らしが辛そうで。その辺のケアもどうにかしないとね、という事になりました。
まあ、一番近くに住んでいるのが私なので、私ができるだけ父の様子を見に行く事になりそうです。でも、今の状態は、私の家より父が一人で暮らしている実家の方が数倍きちんと整頓されているのよねー。私が見習わなければ(爆)

 

そんな話をしながら、それ以外の話もしながら、私はぼーっと自分が子供の頃の事を思い出していました。
上に書いたような「サザエさん一家のような、絵に描いたような幸せな家族」だったはずだけど、よく考えると、そういえば、
深夜に泥酔して帰ってきた父が大騒ぎしたり
母がヒステリックに怒ったり
祖母が何かと祖父の悪口を言っていたり
姉が突然いなくなりそうになったり(私は彼女はいつか失踪するんじゃないかと思っていたw)
兄も何度も親が学校に呼び出されたり…。
私が思っていたより、他の家族もみんな色々何かに不満を持ち、それを我慢して「家族」をしていたのかなぁなんて思い始めました。
私自身も、そういえば、中学くらいの時に、親に「うちの家族はおかしい!こんなの家族じゃない!」とか言ってものすごい怒られたりしたことを思い出しました(笑)
中学の時、家が嫌いで、家に帰るのが凄い嫌で、部活が無くても無駄に学校に残って友達と話したり夕焼け見てたりしたなぁw

あんなに幸せだった思い出しかない、家族みんな仲良しで超楽しい家庭だと思い込んでいた実家の生活。
よく考えたら、やっぱり家族全員、みんな少しずつ不満を持っていて、みんな少しずつ我慢していて、みんな少しずつ不幸せで、でもそれじゃダメだとみんな頑張って「家族」を作っていたんじゃないかなと、今になって気づいた気がします。

そう考えると、私の今の生活、まんざらでもないんじゃないかな。
娘も息子も、そしてダンナも、あと、私も。
少しずつみんなに不満があり、でも色々我慢していて、だけど時々我慢できなくて爆発したり、泣いたり笑ったり家を出たいと思ったり、不幸せだと思ったり。
でも、そんな事があってもやっぱりみんなで食べるご飯は美味しくて、同じものを見て綺麗って思ったり、同じ事で大声で笑ったり、または泣いたり。そういうのがいつでもできる「家族」がいるのは悪くない。
「家庭崩壊寸前」って思っていたけれど、「寸前」で止まれているのはまだみんなが努力して「家族」を保とうと思えているということ。それって多分、「家族」を形成する中で、一番大事な事なんじゃないかな。
だって、家族だって、結局はみんな他人なのだから。

 

「我慢する」とか「がんばる」とかを昔ほど美徳では無くなっているけれど。
多分、「家族」は年月が経てば勝手に無くなっていくもの。子供は巣立つし親は死んでいくし。
そしてまた新しい「家族」ができる。
同じメンバーで「家族」をできるのは、実はものすごく短い時間なのかもしれない。
でも、その時間はものすごく重要で幸せで何よりも代えがたいものになっていくんだろうなぁと思いました。

まあ、それでもダメなら別れるのも1つの手だよね!それのが幸せなことだっていくらだってあるよね!!!

 

相変わらず書き方が下手で、私が思っている事が上手く伝わらないかもしれない。
でも、伝わってくれたらいいなぁw

結論としては「今幸せみたい」って事です。(ノロケ?)

将来の不安は多々あって実は全然解決してないけど、まあ、地道に頑張るしかないっすね。
とりあえず私ができる事をなんとかやって生きて行こうと思いました。