不登校中の現実(不登校生徒の親としての話:その1)
どのようにうちの子が不登校になったか、など詳しく書こうと思ったけどそれやってると全然進まないので、書きたいことだけ書くことにします。
不登校を決めた時、我が家で娘と約束をしました。
1.朝ごはんは必ず一緒に食べる事
2.昼間はできるだけ起きてる事。できれば学校の時間割通りに勉強をする事
3.雨の日は難しいかもしれないけど、1日に1度は必ず外に出る事
4.夜は必ず寝る事
私は、不登校になって、彼女が引きこもりになるのが一番怖かったのです。
学校は、教室には入らないけれど、週に2回、カウンセラーの先生が来る時は登校して、カウンセリングを受けることになりました。これで、一応この日は出席とみなされます。
カウンセラーの先生は、地域ボランティアの女性の方でしたが、たわいのない話を真剣に聞いてくれる人で、この方に関してはとても感謝しています。
正直、担任よりも全然話を聞いてくれていました。
担任の(娘に対しての態度の)お粗末さに関してはまた後日。
私は、本当は、娘に積極的に外に出て欲しかった。
我が家は共働きなので、不登校になると一人で家にいる時間が増えます。
そんな家に一人でいたって、絶対気持ちが改善する事は無いと思っていたからです。
できれば、アルバイトだったりとか、ボランティアだったりとか。
まあ、それはハードルが高くて無理だったと思いますが、例えば、市立図書館に行くとか(娘は読書が好きなので、図書館だったらいいかなと思っていました)
しかし、不登校の間に中学校から言われたのは、
「お母さん、平日の昼間、できるだけ一人で外出させないでください。
補導されますから」
でした。
まあ、普通に考えたらそうです。平日昼間に中学生がふらふらしていたら、補導されるのは当たり前かもしれません。
でも、それを言われたら家にいるしかないです。
引きこもり待ったなしです。
結局、娘には、町内を1周するくらいは大丈夫だから、と言って、昼間お散歩をさせました。
私は、娘が不登校になったことを周囲に隠すことをしませんでした。彼女が意思を持って決めた事ですので、何も恥ずかしくないと思いました。
なので、近所の方たちも理解してくれたようで、「今日は〇〇ちゃんのお婆ちゃんとお話をした」とか「〇〇さんちの家の猫をなでた」とか話してくれました。
近所の方たちが、どう思っていたかは分かりませんが、寛大に見守ってくれたことは今でも感謝しています。
不登校の生徒が増えている現在。
もちろん、昼間にふらふらしている子に声をかけるのは重要だと思います。
でも、学校は「来たくなければ来なくてもいい」と公言しているのであれば、昔のように「昼間に出歩いている子供=不良」という考えをどうにかして、それなりに自由を与えてあげた方がいいのではないかと、切実に思いました。
ちなみに、娘は不登校になって、学校に通っていたころより、生き生きした生活を送っていました。
私が夕方家に帰ると、娘が夕飯を作って待っていてくれるようになりました。
もちろん毎日ではありませんが、とても嬉しかったです。昼ごはんも色々工夫して作ったりしているようでした。
これはこれでいいのかな、と、思い始めてはいました。
でも、やっぱり、「学校に行かないとダメ」という固定概念は、いつまで経っても、心のすみっこから離れることはありませんでした。
私も、娘も。